昨日、妻と外食をしました。
ご近所にある、オムライスやハンバーグが人気の個人経営店です。
自分はオムライスセットでトッピングとしてハンバーグを乗せました。妻はハンバーグセットを頼みました。
妻のハンバーグセットは、上にいっぱい野菜が、しかも素揚げした野菜がのっていました。サツマイモなどもあり、結構なボリュームです。
そこにデミグラスソースがかかっています。
食べているうちに、妻は、
「ちょっと、全部は食べれんかも」
「ああそう、残ったら食べようか?」
「うん、ちょっとくどなってきた。もう少しあっさりしたもんにすればよかった」
あっさりねぇ。あっさり。
その言葉を聞いたとたん、もう20年も前の話を思い出しました。
当時、中国に出張していました。長期滞在でホテル住まいでした。
ホテルの朝食はもちろんついているのですが、まあ、毎日ほとんど同じ物ばかりで、味もそれほどおいしくありません。
そのうち、スーパーでパンやら果物やらを買ってきて、部屋で食べるようになってきました。
シンセンという中国南部の都市なので、南国の果物がいろいろあり、マンゴーも豊富です。
マンゴーや他の果物を買ってきて何度も食べていたのですが、ある朝、なんとまぶたの上がパンパンに腫れてしまいました。
原因が分からず、会社が契約している中国の大手病院に行きました。
そこは各国の外資系企業との専属契約もあるので、通訳さんが常駐しています。女性の通訳さんが来て、日本人の私についてくれました。
そこで分かったのが、
「マンゴーでかぶれた」
マンゴーは結構えぐみが強いらしく、汁がついた手で目をこすったりすると、かぶれて腫れてくるのだそうです。
点滴を受け、薬をもらったあと、今後の注意点について、通訳さんと話をしていました。
「薬が強いので、胃腸が悪くなります。あまりあぶらが多くない食事、えーっと、日本語で何というのでしたっけ?」
「うーん、何だろう。あー、『くどくない』食事かな」
「あー、そうですか。『くどくない』食事を食べるようにして下さいね」
なんか自分でも、ちょっと違う、しっくりこない言葉だな、とは思ったのですが、そのままホテルに戻ってきた頃に気づきました。
「『あっさり』だ!あっさりとした食事」
なんでそんな言葉がすぐに出てこなかったのだろう?
悪いことをしたなぁ。
それから20年、ほとんど思い出すこともなかったのですが、昨日、会話の中に出てきて、そのことを思い出しました。
そして、それが言えなかった心残りも、蘇えって来ました。
20年前に戻って、あの通訳さんに、教えてあげたいです。
それは
「あっさり」
です。







