今日は在宅勤務をして、夕方、母の様子を見に行きました。
目薬をさしたり、などの夕方のケアを行ったあと、母が言いました。
「化粧クリームがなくなったんで、買いに行きたいわ」
最近は買い物は日曜日に行くことがほとんどでしたが、急に買い物に行きたくなったようです。それが化粧品のクリーム、です。母は認知症はありますが、アルツハイマーではないので自分の身支度などは普通にやりたいと考えています。足が悪いので一人では出来ないのですが、それ以外は、女性としてちゃんと身支度したいといつも考えているようです。
ということで、クリームを買いに、近所のドラッグストアに出かけました。
ただ、買い物に出てしまうと、クリームだけではなく他のものも気になります。結局、食料品をじっくり眺めていろいろ買い物をしました。
「ふりかけはどこかね?」
「とろろこんぶも買いたいけど」
「牛乳忘れとった」
「歯磨き粉の歯が白くなるやつ欲しいわ。500円以下の」
と言うので、案内します。自分も一緒にしょっちゅう来ているドラッグストアなので、勝手知ったるもので、すぐに見つけられます。
ドラッグは今はポイントがもらえるところが多いですが、ここは水曜日と日曜日にはポイントが多くなります。しかし今日は木曜。だからあまり高いものを買うと損だ、ということで、800円の化粧クリームを買ったようです。
結局一時間弱、そのドラッグで買い物をしました。あれこれ悩んで、手に取ってみたり戻してみたりしていました。タイパを考えると、もっとテキパキと行動した方がよいのでしょうが、母にとっては、この「いろいろ考える」時間が大切なのでしょう。
買おうかと考えてみたり、見てからやっぱりいらないわと戻してみたり、あっちが良いかこっちが良いか比べたり、思い出しては「あれが欲しい」と言ってみる。
そういうのが楽しいのでしょうね。もちろん私も買い物は楽しいです。でも、主婦として母としてずっと家を回してきた母にとって、買い物は自分の人生の重要な要素であり、必須な時間なのだろうと思います。