でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

和傘を見に行ってきました。

先日、和傘を作っている会社の人から連絡がありました。7月から8月にかけて数日、岐阜市歴史博物館で和傘の展示と製作の実演を行うのだとか。

博物館のホームページを見ても何も記載がありませんし、市の広報にも何もなかったので、「何をやるのだろう?」と思いながら今日行って来ました。

会場は博物館2階の休憩・展示コーナーで、そこで金沢和傘伝承研究会の方が展示を行っていました。その金沢和傘の発展のために、岐阜のマルト藤沢商店の人が指導に出かけていたそうで、その活動の一環として今回の展示会が行われたのでした。

金沢和傘は手をかけてデザインしたものが多く、細い帯が入っていたり、同心を外した「月奴」だったり、しゃれたものが多いです。岐阜の和傘はどちらかというと実用的で飾りの少ないものが多いだけに、見ていて飽きません。

その細い帯ですが、どうやって作るのか不思議でした。和傘の平紙は竹の骨数本ずつに分けて張っていくのですが、張りながら帯の位置を合わせないときれいになりません。

もしかして傘の軒先の方から順番に円状に張っていくのか、とも思いましたが、聞いてみたらまずは帯の入った和紙を全部作り、あとは普通の平紙張りの要領で張っていくのだとか。でも、もちろん位置合わせなどは全て人が目と手でやっていくわけですから、大変です。

でも、それで作った傘はデザイン性に優れとても美しく仕上がっています。

マルト藤沢商店の方にはいろいろと話しを聞かせていただけました。やはりデザイン的に凝った傘づくりは楽しいそうで、普段やれない分、休みの時間を使ってでも指導に入ったり作ったりしていたそうです。

あと、小骨に糸を通す「かがり」が、岐阜で見たものとは違っていたので、写真を撮ってきました。自分が家でやれそうな和傘工程は「かがり」しかないから、一度作り直してみたい、と思っていたので参考になりましたが、金沢和傘は骨の数が45本。岐阜のは44本か48本なので、同じようにはできないとか。

ちゃんと図面を書いて確認してから始めた方が良さそうです (^^;。

岐阜の河原町にある「長良川デパート湊町店」では和傘を置いたところ結構人気がある商品になったのだとか。そこで、もっと和傘を置けるようにお店を改造するのだとか。

博物館でも、来年は特別展で和傘の展示ができないか、企画を出して居るのだそうです。もしできたら、今度は市の公報にも載りますし、宣伝もしてもらえるでしょうから、大きなイベントとなりそうです。ぜひ実現して欲しいです。

あとは、JR岐阜駅の「The Gifts Shop」に置いてもらったら、もっと和傘が盛り上がるかも!