よく使う家電量販店の「エディオン」で、交通系電子マネーが使えるようになりました。
自分の使っているのは、名鉄の「マナカ」です。数年前に電子マネーとして使うようになってから、大変便利なので日常の買い物をそちらにほとんど移しています。
便利といえども一つ欠点があり、チャージ式プリペイドで、チャージが現金でしか出来ないので、駅でチャージを忘れると使えなくなることでした。しかし、ちょっと前から、セブン銀行のATMにてチャージできるようになりました。
セブン銀行ATMはセブンイレブンに普通にあるので、これで駅に行かなくてもチャージできるようになり、いっそう利便性が増しました。
そんな現金チャージではなく、スマホ操作でクレジットカードからチャージできるようになったら、本当のキャッシュレスになります。しかしそれは、悪意のある操作の手が及ぶと、ドコモ口座の事件のようにいくらでもクレジットからチャージされて勝手に使われかねないので、現金経由のチャージはある意味安心です。
ということで数年間、交通系電子マネーを使ってきての感想ですが、お金を浪費しているように思います。もちろん使うたびにその「残高」をレシートで確認しているのですが、「減りが早い」とか「こんなに使っちゃった」という感想は起きずに、「まだある」「そろそろチャージしなきゃ」と思うばかりです。
電子マネーにすると「使った明細がわかり節約になる」という人がいるのですが、私にはその実感がありません。
なぜか? まず、そんな「明細を取り寄せ使用状況を確認して使う量をコントロールする」なんてことをするのが思った以上に面倒臭い、というのがあります。
キャッシュレスマネーを使っていて、そんな明細、どれくらい見ますか? クレジットカードなら、月に一度、明細が送られてくるのでそれを見ることはあるでしょうが、それ以上の頻度で「あー、今月どれだけ使ったかなぁ」って見ることはありますか? 郵送の明細サービスなど無くなりつつあり、自分で見に行く「操作」をしなければ、見ませんよね。そうすると月に一度も見ないことになります。
結局、電子マネーになって「明細が分かってコントロール出来る」というメリットを生かしている人が果たしてどれくらいいるのでしょうか? 1%ぐらい、ではないでしょうか?
それと比べると、現金は「一万円札が減っている」「お札が消えている」という「物理量の変化」で違いが分かります。物理量の違いは人間にとって最もわかりやすい変化なので、「あー、減りが早い」とすぐ気づきますが、電子マネー系はそれがありません。
私には、電子マネーだから管理がやりやすくなるのではなく、現金時代から管理をしていた人はしやすくなり、そうではない人はよりしにくくなった、というように思います。
電子マネーの特性をよく考えて、使うようにしたいところですが、人間の性である「物理量ではないものは管理しづらい」がある以上、電子マネーが進むとお金の管理を出来なくなりそうな気がします。
心して使わねば・・・。