今日、岐阜市の長良川鵜飼じまいの日で、イベントがありクラフトビールを飲みに出かけ、帰りに別の店により、さらに、名鉄岐阜駅前スクランブル交差点にさしかかったときでした。
「自分の夢を語りながら靴を磨かせてください」という看板を掲げながら、若者が寄ってきました。前から見たことがあるので、せっかくなのでやってもらおうかな、と思い、受けることにしました。
彼の夢はオーストラリアで仕事をすること。今は何をしているかと言えば、電子電気技術を大学で勉強しているとか。「電子電気技術」という所で私の分野なので、そちらの話で大いに盛り上がってしまいました。
コミュニケーション能力としては、私には全く問題があるように思えません。英語の力は分かりませんが、語学よりもコミュニケーション能力の方が重要です。明るく話す青年を見ていると、全く問題があるように思いません。
今すぐオーストラリアに行ったっていいじゃん。あなたはもう羽ばたくべきだ!
と言ったのですが、なかなかその気にはならないようです。なんで靴磨きをしているのかと言えば、尊敬する先生が人生経験を積むためにはした方が良い、とのことで始めたそうですが、はっきり言ってもう、靴磨きやらいろいろな経験で、そこらの若者よりずっと凄い積極性やコミュニケーション能力があるとしか思えません。
いやー、だでさぁ、あんたもう、羽ばたけばええやろう!
アドバイスをくれ、と言われて若者にアドバイスしたら、慎重な意見ばかり言いそうです。それを受けると真面目な人ほど深刻に考えてしまうかも。でも、昔はそんな慎重さ無しに飛び出していったような気がします。
その先生というのが分からないので、宗教的な団体かも知れません。しかし、こんなにいろいろ話せて、あれこれやりたい、したい、その前にこうしよう、なんて考えている若者は、靴磨きなどやめて、どんどんやりたいことを進めれば、と思います。
なんというか「これをしないと次に進めないよね」という、大人の「これをしてから」アドバイスは捨てましょう。「やりたいことはこれだからそれをします」で良いじゃん。
大人の指導など、「指導することにしか存在意義がないから指導している」のケースが多々あります。実際にはほとんど無意味です。責任を取ろうとしているつもりで、いざとなったら決してお金は出してくれません!
靴磨きの青年の明るくて積極的な姿勢から、逆になんでこの人は靴磨きをしているのか、分からなくなりました。たぶん、周りがあれこれ言い過ぎ!