でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

樽見の、薄墨の桜を見に行きました。

ここ数年、桜の季節には妻と花見に出かけています。各務ヶ原の長十郎桜や、犬山城近くの桜、高遠のコヒガンザクラ、など見に行きました。

ただ、妻は同じ桜をまた見に行く、というのはあまりないらしくて、今年は「薄墨の桜」を見に行かない? と誘ってきました。

薄墨の桜、はもちろん知っています。有名だし見事なのでしょうが、すぐに思うのが「車では大渋滞だし、樽見鉄道は超満員だろうなぁ」ということ。とにかくあの桜を見に行くのはそういう渋滞や満員電車を覚悟しなければ行けない、というイメージが先行しました。

まあとにかく、行ったことはないので、一度は行ってみてもよいかな。それなら妻が行く気になった今、行くしかないか! ということで、出かけてきました。

大垣から樽見鉄道に乗り1時間ちょっと。ベンチシートの座席は取れなかったので立って窓から外を見ながらの旅でしたが、それがかえって面白かったので、悪くはないスタートを切りました。

樽見駅に着き、ゆるゆると歩きながら少し登って薄墨の桜の公園に着きました。広い芝生もある大きな公園に大勢の人がいて、その真ん中に薄墨の桜がありました。

大きさ・太さや幹の形などはさすがですね。圧倒される大きな桜です。幹の支えや枝を吊るポールなどで守られていて、それはちょっと気になりますが、1500年も経っていれば仕方がないかもしれません。人が手を入れなければとうの昔に枯れてしまっていたのなら、これからも人手を加えながら守り続けていくのもありでしょう。

隣に、大正時代に植えた薄墨桜の二世の巨木がありました。こちらは支えなど必要なく、まっすぐに伸びる幹から威勢良く枝が張りだし、見事な桜を咲かせていました。エドヒガンザクラという種類ですが、ソメイヨシノよりずっと巨木になるのですね。

お弁当を食べた後、さくら資料館という所に入り、映像や資料を見ました。復活させる活動や、薄墨桜の伝説など、知るとなかなか面白いです。

帰りの電車も1両編成のベンチシート車だったので、残念ながら座れませんでした。でも行きとは反対側に立ち、窓の外をたっぷり眺められたのでなかなか良かったです。

私の住む岐阜県にある天然記念物で、日本三大桜の一つでもある薄墨の桜、行く前は渋滞やら混雑が頭に浮かび、いまいち乗り気ではありませんでしたが、行けて良かったです。もう一回行くかどうかは分かりませんが、人を連れて行く、ということならあるかもしれません。