でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

念願の平泉を自転車で回る

3日目午後は、平泉を自転車で回りました。

平泉と言えば中尊寺中尊寺と言えば金色堂!ということで、国宝建築第1号の金色堂は、過去国宝の週刊誌や仏教の週刊誌を買った私としては見逃せない所でした。

このあたりは広い地域に史跡がまたがっています。観光バスなら効率よく回れますが、個人旅行だとレンタル自転車が便利です。午前中に行った猊鼻渓から平泉駅までのバスが出ていて、それに乗って午後1時前には平泉に行く事ができました。

さっそくレンタサイクルを借りて中尊寺に向かいます。自転車とは言え車やバスと同じ、月見坂入口に自転車をおいて上り出します。さすが歴史ある中尊寺、杉並木が見事です(杉並木は江戸時代のものらしいですが)。

中尊寺金色堂は、自分が写真を見て想像したとおりのすごさ・美しさでした。「思ったより小さく感じるよ」とは言われていましたが、寸法など資料から考えていたとおりの大きさ・小ささでした。しかしよく見ると螺鈿が所狭しと施されています。螺鈿は普通小さい工芸品になされるものですが、それが建築の柱になされていたり、張りに為されていたりするのは、のべつくまなくやり遂げる!という執念とその結果のすさまじさを感じさせます。

資料館の讃衡蔵にはこれまたたくさんの国宝が納められ。展示されています。工芸品の螺鈿やその「跡」、経典類は複製でしたがその精緻さや、年月が立ってもあせない輝きなどを堪能しました。いやー、もっと長くいたかった。

とはいえ、平泉はそんなお寺や資料館だけではなく、広大な庭園や山もあります。自転車で「金鶏山」に行くのは大変かと思いましたが、多段変速の自転車ならなんとか行けました。坂道を上り、登山道から山頂まで歩く気になったのは妻が山屋、私が元山屋、だったからでしょう。

毛越寺は、平泉が盛んだった時代に出来た寺ですが、その時の池は当時のままなのだそうです。そんな毛越寺にも夕暮れ時にたどり着き、鑑賞してきました。

池・庭園は確かに広い!広い土地を利用できる東北の余裕を感じさせます。今日を真似しながら、それより大きい物を作った平泉藤原氏の勢いというか、維持を感じますが、池そのものに相対すればそんなうんちくは影を潜めます。

広さ・開放感・美しさ、どれも想像を超える規模を誇っていて、もっと時間を用意してくれば良かった、と思うことしきりです。

念願だった平泉、世界遺産に登録されただけの「見るべき感」を感じさせながら、行くとゆったりほっこりくつろげる。東北の人々の力はそんなところからわいてくるのかも知れません。