我が家にはいくつも扇風機があり、暑い夏の夜は扇風機を付けて寝ている。しかしいい加減に古くなってきて、高さが調整できないとか、首振りの上下が固定できないとか、いろいろ不都合が生じてきた。
今日、新しい扇風機を買いに電気店に行ったのだが、扇風機業界にも大きな変化が訪れている事を知った。これまでのAC扇風機だけはなく、DC扇風機というのが登場しているのだった。
大きな違いはモーターがACモーターとDCモーターという所なのだが、構造的には
ACモータ:内部に磁石がない
DCモータ:内部に磁石がある
電気的には
ACモータ:(電気的な)滑りや渦電流損などエネルギー的に無駄になる要素が原理的に消せない。
DCモータ:滑りや渦電流損はなく、電力をより効率的に回転運動に変えられる。
(突っ込むと細かい事がもっと色々あるんですが)
ということで、「省エネ」を打ち出してDCモーター扇風機が全面的に出てきたのでした。
ではどれくらい省エネなのか?店頭の数字では、ACモータの扇風機は37wぐらいで、DCモータの物はその半分だという。
計算を簡単にするため、20Wの節電だとする。夜も含め、1日10時間稼働させたとすると、200Whの節電が出来る。5日動かせば、1000Whで、大体22円となる。1ヶ月使って132円。一夏500円ぐらいだろうか。
10年使って5000円。夜にはそよ風で使うから実際にはもっと少ないこと考えると、現在1万円以上の価格差を埋めるには、ちょっと省エネ効果が少ないか・・・。
ということで、昔ながらのACモータ扇風機を買ったのでした。でもあと5年も経てば、よっぽど安いもの以外は、DCモータ扇風機が当たり前になりそうです。
数年後には我が家にもDC扇風機がやってくるでしょう。