でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

技術大会

先日、勤務先企業での技術大会が開かれた。勤務先は製造業なので、組立や検査や保守技術などの製造関係技術を、各工場からの代表者が競い合う大会である。「各工場」といっても日本だけではなく中国やマレーシア、イギリス、アメリカだったりで、ワールドワイドな大会である。

競技の中に「設備保全」という項目がある。リレーシーケンスを実際に設計して組み立てたり、不具合回路の故障診断と修理を行ったりするのである。で、私がその審査員に選ばれてしまった。参加チーム6組で審査員6名、審査委員長1名、事務局1名での競技である。

審査員などをやるのは初めてだし、そもそも大会自体が初めてである。事前打ち合わせなどはもちろんあったのだが、実際に競技が始まると、いろいろと自分の準備不足が見えてくる。

なんといっても、競技者の事前準備と、審査員の事前準備との差が大きいように感じた。例題は公表されていたので、各競技者は何度も練習を積んできていたようだ。また前日には丸一日、実際に競技に使う工具や制御盤を前にして、練習をしているのである。

ということで競技が始まってから「問題をしっかり読んでおけば良かった。」「疑問点を先に事務局に問い合わせておくべきだった」「アクビしたらいかん!」などといろいろ心の中で思っていた。競技者は真剣だし、ギャラリーは多い。審査員がアクビをしたりギャラリーと雑談したりしてはいけないので、もちろんすました真剣そうな顔をしていたつもりだが。

競技そのものは、段取りなど各工場の工夫に任せたので、見ていておもしろかった。前日、事前に十分打ち合わせたらしいチーム、特にやっていないらしいチーム、バタバタ慌ただしいチームもあれば、落ち着いて進めているチームもある。

終了後、作業の様子と制御盤のできばえの2項目を元に採点し、評価した。審判員は競技中は立ちっぱなし(競技者は座っている)だし、終わった後は審査に時間が掛かるし、なかなか大変だったが、良い経験になった。事務局からは「審判が出来る人たちは社内に他にいないので、来年もお願いします」と言われてしまった。まあ、確かにそうかもしれない。引き受けなければいけないだろうなぁ。