母が旅行好きで、しょっちゅう海外旅行に行っている。旅行にはカメラがつきものだが、母はまだフィルムコンパクトカメラを使っている。撮り慣れているので、構図やタイミングもまあまあな上、ピンぼけもない写真を上手に撮る。「何度撮っても惜しくないデジカメ」にする必要性を、母は感じていないようだ。
旅行の最中に知り合った人と、後になって写真をやりとりする事がある。先日も写真が送られてきた。おそらく最新のデジタル一眼レフカメラ+良質のレンズで撮ったのだろうが、かなり高解像度な写真である。見せてもらったのだが、そこに写っている母は、自身のカメラで写してもらった時とどうも違うようだ。よくよく見ると、「シワ」の写り込み具合が全然違うのである。
最近の海外ツアーは年配の人が多いから、送られてきた写真に写った人はみんなシワシワである。母のカメラはそんなに解像度が高くないので全く目立たないのだが、それとの差があまりにも大きい。失礼だとは思いながら、「なんやこれー、こっちの写真はシワシワだがね〜!」と笑ってしまった。
まあ、フィルムカメラとデジカメの差というよりは、コンパクトカメラと一眼レフの違いかもしれないが、シワ的には母のカメラの方がずっとよい。、カメラメーカーには、解像度を追い求めたりジャスピンを追求したりするばかりではなく、「シワを目立たなくしてきれいに写せる」カメラを開発してもらいたい。
(私も超高解像度でピントがビタビタに合う一眼レフで撮られるのはごめんです)