我が家にある額装で、2階の子供部屋の上に掲げてあったものが、最近痛んできました。元々、破れがちょっとあったり、変なシミがあったりしましたが、横向きの書のほぼ真ん中あたりから破れて剥がれかけてきました。
さすがにこのままではまずそう、ということで下ろして修理することにしました。2階の子供部屋前は、夏はおそらく40度以上になり、冬は1階からの暖房に伴う湯気が襲来して、よろしくない環境だったのが災いしたようです。
額装などどうやって運ぶのか分からないので、紙で覆ってナイロンひもで縛り、修復屋さんに持って行って見てもらいました。絹本で額もそれほど立派なものではないので、裏打ちして、アクリルカバー付きの額に納め直せばよい、とのことでした。
そのお店で店主が言ったのは、「これは日下部鳴鶴の書ですね」。どうやら、印やら何やらですぐわかるそうです。私は全然知らないし、おじいちゃんからも何も聞いていなかったので「誰それ?」状態でしたが、日本で有名な書家だとか。
私のひいおじいさんが和傘問屋をやっていて、結構羽振りがよかったそうで、その時代に購入した書だと思われます。まあまあお金を出して買ったのでしょう。
ただ、今は、絹本もかなり変色しているし、破れてもいます。日下部鳴鶴の書そのものは多数あるらしく、それほど高価になるものでもなさそうです。
まあ、高い安いなど関係なく、これからも我が家に飾っておければ問題ないので、アクリルカバー額で保存性と掃除のしやすさが両立できれば、それで十分です。
それにしても、そんな書が我が家にあるとは思わなかった。少し話していたら、岐阜市加納や大垣に縁のある文人の書が我が家にありそうです。まあ、ちょっと調べて知ったりしてはいたのですが、今一度ちゃんと探すと、郷土の偉人のものが見つかりそうです。
ちょっと楽しみ (^^)