今日家に帰ると、いつもとちょっと違う。
夕飯がスーパーのお寿司。他にも巻き寿司の食べ残しがある。同じくスーパーのお総菜の味噌串カツがある。棚にはベーカリーのパンがいくつかあって、どうやら今日は夕飯を家で作っていないらしい。
他に、おかしの棚に「松福」という岐阜の銘菓のお菓子がいくつか入っている。家族が買ってくるはずはないし、どうしたのだろう。今日、そんなに忙しいとは聞いていなかったのだが。
妻に「出来合いおかずでどーしたの？ 忙しかった？」と聞いたら、ことの顛末は次のようだったらしい。
息子は今日仕事が休みだったが、健康診断のために病院に行かなければならなかった。車で行って帰って来て、しばらく家で過ごしてから「あ、財布がない！」と言うことに気付いたらしい。
幸い、病院には忘れ物として届けられていた。取りに行かなければならないのだが、免許証も財布の中なので、自分では運転できない。
あいにく、母親はヘルパーの仕事で、おまけに急に１件入ったから夕方まで帰らなかった。帰ってから息子が財布を病院に忘れていて、取りに行かなければならない事を知ったらしい。
それから、母親の運転で病院まで連れて行ってもらい、忘れてあった財布を受け取った。それで帰宅が遅くなり、スーパーで出来合いのお総菜やお寿司を買ってきた、と言うことだった。
「そんなん、有ること分かっとったら、不携帯でも運転すればええがや」とはおっさんの考え方であり、若い人の考え方ではもちろんない。
ちなみに、松福は全然それとは関係なく、私の母が知り合いへのお土産として買いに行って、ついでに我が家にくれたようだ。
