でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

和傘を使ってみました。

今日は朝から雨で、時折強く降るときもありました。

出かける予定はそれほどなく、消費税が上がる前にガソリンを入れに行く以外「特になんもないわなぁ」と思っていたら、へばちゃんが「振り込みがいくつかあるで、入れてきてよ」とのこと。

見ると、以前中国に仕事の電話を掛けたときの請求書が来ています。引き落としではないのでコンビニに払いに行かなければなりません。車で行くほどの距離ではないので、さてどうした物か、と思っていたとき、「あ、和傘差してみよ」と思いたちました。

外を見ると、結構な雨です。玄関を開けて、差してみて初めて雨に当てると、「パラパラ」という雨音が、洋傘より大きく、軽く聞こえます。パラパラポツポツより「カラカラ」に近いような気がします。和傘の雨音は洋傘とは違う、とは聞いていましたが、なるほどちょっと違います。

赤の和傘なので、赤い光に覆われながら歩きます。歩きながら見ると、天井紙の所に明るい光が見えます。どうやらほんの少し破れているらしいです。作ったときには分かりませんでしたが、差すと初めて分かる。もし職人だったら、大恥をかくところです。

そんなに人にすれ違わなかったので、見られることはほとんどなかったですが、一台だけすれ違いざまに気がついた車があったみたいです。なんかこそばゆいような。

帰ってからは、玄関の中に立てかけておきました。使わないときには洋傘は傘の骨が集まる天辺を下にしますが、和傘は逆にします。本当は天ロクロに付いているひもを引っ掛けるところがあれば良いのですが、当然ながら今の家にはありません。

さらには少し水が切れたら、平紙に付いた水をタオルで軽くふいて、広げて陰干しする、など和傘は手入れが必要です。

平紙には亜麻仁油などが塗ってあり、防水の役目を果たしているのですが、あまりたくさん塗ると閉じたときにくっつきやすいため、最小限しか塗ってないそうです。もし防水性が悪くなったときには、「スコッチガードなど買ってきてスプレーしてください」と言われました。伝統的な和傘と最新技術との思わぬ融合ですな(^^)。

手入れの多さなどの使い勝手から行くと洋傘にはかないませんが、ここは和傘の一大産地だった岐阜市加納です。これからも時々、地元を歩くときは差してみたいと思います。