二日目は、昨日の最後の形からスタートします。この日は傘を折りたためるようにして、きつく絞り込んだ形にして完了です。それまでにのりはすっかり乾いていて、作業できるようになっています。
まずは親骨に沿って、紙に折り目を付けます。一本一本、それなりに丁寧に、それなりに素早く行います。爪を立てて折ると破ることもあるので、指先の肉で折り目を付けていきます。
その後、傘の平紙と軒紙が接着されているところを一つ一つ指で少し揉んで柔らかくしてから、親骨間の紙に折り目を付けていきます。
今回の和傘はもっとも小さいサイズですが、骨は36本もあります。それぞれ少なくとも36回ずつは同じことをしないといけません。
そして中置き紙のところの骨を寄せていくと、少しずつ傘がすぼんできます。
さらに、骨と骨の間の平紙を折った状態で曲げていき、たたんだときに美しい渦巻きが傘の中に出来るようにします。
とはいえ、そんなにうまく行くはずも無い。折ってみると骨と骨の間が全然等間隔では無くてきれいにそろわないことを思い知らされます。軒紙には切れ目があってそれに揃えれば等間隔になるはずですが、作業中のりだらけでそんなところをうまくコントロールすることはまだまだ全然出来ませんでした。
とはいえ、見た目や美しさはどうあれ、たたむことは出来ました。
最後に骨を強く密着させ、折りたたんだ形で細く絞り込みます。そこは和傘振興会の方がやってくれました。
今日は時間にして1時間ほどで終わり、後片付けして解散となりました。物は約1ヶ月後に出来ます。
午前中大雨が降っていたので「これは和傘を持って行かねば!」と思っておととし作った傘を持って家を出た頃には雨が上がり、帰る頃には日差しも出ていました。
残念ながら今日は差す機会は無かったのですが、和傘も今回作ったもので4本になります。心置きなく普段使いとして使えそうです。ただ通勤で使うのはちょっとかさばるし大変かな・・・。