でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

ウィキリークスのサイバー戦争

今日の中日新聞(夕刊)に載っていたのだが、ウィキリークスに対する既存勢力からの措置に対して、ウィキリークス支持者側との間で、サーバに攻撃を仕掛け合う「サイバー戦争」状態になりそう?なのだという。

国家権力が支配側で、ウィキリークスが支配される側(被支配側)についているとしたら、過去は被支配側が「非暴力・不服従」を貫いたり、レジスタンス的、ゲリラ的、もしくはテロ的攻撃による抵抗をしたものだが、ウィキリークスサイバー攻撃は、どれなのだろうか?

何しろ攻撃相手がマスターやビザカード、そして Twitter に及びそうだと言う事で、「自分たちに不利益をもたらすものは全部敵だ」と見なしているのなら、「テロ的」である。彼らを支持する勢力がはっきりせず、目的も漠然としているなら、レジスタンス的なものにはなりそうもない。

「非暴力・不服従」の考え方があっても良さそうだが、それが見えないのは「ネット上」では被支配側にいる(いるつもり)としても、サイバー攻撃という方法で力を行使できる、という思いがあるからだろう。

そう思って事態を見るとなかなか面白い。抵抗側が「匿名ではない」という点で、今までのサイバー事件(例えば、Google 中国撤退に対して行われたサイバー攻撃も、どこも公式には名乗り出ていない)とは違う。ある意味、「国家・経済活動に裏付けされた強固なネットワークに本当に有効な攻撃が掛けられるのか?」が試される場になるのではないか?

ウィキリークスから漏れてくる情報はなかなか興味深いものがある。日本では(自分にとってもだが)ゴシップ扱いになっているが、すでにそれを分析して逆に利用しようという勢力は世界中にいると思われる。もちろんちゃんとした国家でもだ。でもそれも早い者勝ちだろう。

これからネット上のリーク情報にどんどんノイズが増えていき、2年後にはウィキリークスでさえ「単なる『告発サイト』と変わらなくなっている」と予想している。それまでにリーク情報を利用できるような優れた団体がいるのか? それとも、あっという間に膨大なノイズに押し流されるほど、ネットの動きが速かったりするのか?

自分の妄想は広がる。なかなか楽しみである。