でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

備蓄放出品の「出汁のきいた牛丼」を食べてみました。

先日棚卸しと入れ替えを行った災害備蓄品の中に、「出汁のきいた牛丼」が有りました。「イザメシ」シリーズの長期保存食で、今でもあちこちで売っています。

放出されたので、いよいよ試食です。実のところ賞味期限を少し過ぎてしまいましたが、そんなに問題はないでしょう。

中身はアルファ米のパックと、牛丼の具が入ったレトルトパックです。そのレトルトパックをアルファ米のパックに入れて、その水分でアルファ米を復元すると共に、味付けも行ってしまう、という一石二鳥になっています。

しかも、レトルトを温めなくても、時間は掛かりますが常温で調理可能、となっています。

アルファ米袋を開けて脱酸素剤を取り出し、そこにレトルトの中身を流し込みます。ちょっと驚いたのは、レトルトの中の牛丼の具には、牛脂がいっぱいあることです。常温なので固まった牛脂で、これがアルファ米の復元を妨げるのでは?とちょっと心配になります。
流し込んだ後は、アルファ米と具がよく混ざり合うようにしっかりとかき混ぜます。その後60分間の放置になります。

放置後はこんな感じ

アルファ米とレトルトを合わせた時に、全体をよくかき混ぜるので、できあがりは牛丼と言うよりは「まぜご飯」です。味は濃いめでなかなかおいしくて、心配された油はアルファ米の復元には影響を与えていないようで、ご飯は普通に食べられます。

しかし、常温調理なので、レトルトの中に入っていた牛脂はそのまま残っています。よく混ぜたし、元々私は平気なので気にならなかったのですが、人によっては牛脂の感触などが気になるかも知れません。

ここは改善の余地ありか・・・と思います。長期保存の災害備蓄用カレーで、動物油を使わず「植物油のみ」で「常温で食べられます」というカレーが売られています。動物油だとどうしても常温で固まってしまうので、植物油主体で作る、というのは良いかも知れません。食感が改善されたり胃もたれになりにくい、など有るのでしょう。

しかしやっぱり、牛丼を植物油主体で作る、というのは考えられないですよね。

ということで、油が気にならない人にとっては、おいしく食べられる非常食だと思います。パンやおにぎりばかりが配給されて飽きた頃にこれを食べたら、大変おいしくてとても強い印象を残しそうです。