でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

いつかは来る時を垣間見た。

体の不自由な姉が、自宅で転んだ、と母が飛び込んできた。

頭を打ってちょっと血が出たけれど、気は確かだし・・・、と言っているので見に行った。見たところ受け答えに問題はないし、痛みも既に治まっているらしい。血も止まっているようだが、それなりに血の跡がある。しかし髪の毛でよくは判らない。

慌てちゃいけない、と自分を落ち着かせながら、いろいろ調べたりした。結果的に救急病院には連れて行ったが、大したことはなさそうである。

ただ、途中母に怒鳴ってしまった。

公的な救急医療センターに電話して、受診できる病院を紹介してもらったのだが、電話口で私が「○○病院ですね」と復唱しているうちから「○○病院はダメ!私がこの前行ったから!」と母が言ってきた。

「何言っとる! そんなの全然関係ないやろ!」と思わず怒鳴ってしまった。今から考えると、姉が転倒してどうするか、というもっと重要な事が判断出来ないのに、そんなところだけは即答する母に腹が立っての結果だった。

しかし、もっと高齢になり、判断力が鈍ってくれば、もっと言えば痴呆が出てくれば、自分の感情に従うところは強く主張することになるのだろう。それが周りの状況にどんなに合わなくても、である。

そんなとき、実の息子だと怒鳴ったり叱ったりして、事態が悪くなることがよくある、と聞く。

私と母の関係もそうなるのだろうか? 今回の事は肝に銘じて、心の準備としなければ・・・と強く感じたのだった。