でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

棚に上げて

我が家は毎年お盆の時期に、オートキャンプに出かける。知り合いの数家族と過ごして帰ってくる。互いに子供が同じぐらいだし話も合うので、毎年楽しみにしていた。

ところが今年は様子が違う。まず一番下の娘が行くのを渋ってきた。子供は多いのだが分布には偏りがあり、娘と同じぐらいの年の女の子がいない。それでも昔は少ない女の子で集まって遊んでいたが、その中の一人、我が家の真ん中の娘も大きくなって、あまり相手してくれなくなってきた。それもあって行きたくないようだ。

すると次に、真ん中の女の子が「受験勉強をしなければいけないから行かない方が良いと思う」と言いだした。もちろんそれが、夏休みやそれ以降の勉強計画をちゃんと考えて実践している子が言い出したなら分かるのだが、娘はそうではない。

ちょっと安易に「三日あればなんか役に立つかな?」という気持ちで言い出したように思ったので(日頃の行動からもそう推測できたので)、ついいろいろと言ってしまった。

曰く「あんたの成績なら着実にやっていけば受かると信じている。キャンプの3日ぐらい休んでも全く問題ないと思うよ」。「受験まで半年、180日あり、その全体でどう行動していくかを考えるべきであって、それがちゃんと考えられれば、その中のわずか3日ぐらい勉強しなくたって大丈夫」「大事なのはキャンプに行かない3日間をどうするか、ではなく、他の半年間をどう過ごすか、じゃない?」などと説教した。

決して怒っている雰囲気ではなく話をしたから、娘は「お父さんの言うことはもっとも。分かるわかる。確かにそうです」という態度だった。ある意味「痛いところを突かれた」と思っていただろう。ただ、最終的には判断は娘に任せることにした。

決して怒らず落ち着いて話し終わってから、「んー、今話したことは、自分が上司からしょっちゅう言われている事を、娘に置き換えて話したのだな。自分も『3年先、5年先はそれでどうなるんだ!』って言われて言葉を返せないよなぁ」と思ってしまった。

ある意味「自分では出来ないけれど、出来たら、考えられたら良いよね」と思っていることを、自分のことを棚に上げて、そのままオウム返しに言ったような物である。

まあでも、「棚に上げて」でも言うべき事は言わなければいけないのかも知れない。もちろんそれが通じるかどうかは言うがわに(メッキが剥がれていない)権威があるかどうか、のように思うが。自分と上司の間も実のところはそんな程度なのかも知れないが。