でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

待機電力を切るために照明をつけるべきか否か?

昨日寝る前のこと。キッチンに行くと、テーブルの上にノートPCが置いてある。ふたが閉じてあるので電源は入っていないが、ACアダプタがつなぎっぱなしだ。LEDがパッチリと点灯している。

部屋には電子レンジもあるが、少し前にスイッチつきACタップにして、元から切ることが出来るようにした。それも今、電源が入っていて、パネルに「0」を表示している。

「どれ、切っとくか」と思い部屋の照明を付けたのだが、ふと思った。「照明付けたら逆に浪費にならへんか?」。実際はどうなのだろう。

電気の使用量はどうやって測るのか?。簡単に言えば電力x時間である。テレビの裏の名盤に「150W」と書いてあったり、オーブントースターに「800W」と書いてあったりするのが「電力」だ。それに使用時間を掛けたものが、電気の使用量になる。例えば1000Wのヒーターを1時間使ったら、1000Wx1時間=1000Wh(1kWh)となり、家庭電力では一般に22円となる。

ということで、電力に時間を掛けて、照明が使う電力と、待機電力が使う電力とを比較してみれば良い。

問題は「待機電力」が不明なところだが、仮に「1W」としてみよう。1Wのものを一晩(8時間)付けっぱなしにしたとしよう。時間の単位も比較しやすいよう「秒」を使う。一方照明は80Wとし、待機電力を切るために60秒付けたとしたら、

  待機電力 1Wx8時間x3600秒 = 28,800W秒
  照明   80Wx60秒 = 4800W秒

おお、待機電力の約17%しかない。照明を付けてでも、待機電力を切った方が良いわけだ。

ただし、待機電力は最近の機器はもっと小さいだろうから、1/10の0.1Wだとすると、一晩付けても

  待機電力 0.1Wx8時間x3600秒 = 2,880W秒

にしかならない。その場合80Wの照明を1分も付けたらそっちの方が無駄になってしまう。しかし、30秒だったらどうか?。8WのLED電球だったらどうか?

  照明(80W30秒) 80Wx30秒 = 2400W秒
  照明(8W60秒)  8Wx60秒 = 480W秒

消費電力の少ない照明を使い、手早く作業することは十分省エネに意味があることが分かった。

それにしても、消費電力が小さくても時間が長ければ結構な電力になることが分かった。「継続は力なり」という言葉があるが、ある意味それを表すような事例なのだろう。100の力で一分間がんばるより、1の力で一晩続ける方が大きな力になる。時間の長さは私たちが直感で思うより「大きなものである」ということだろうか。