でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

自宅で「かがり」作業が出来ました。

先日、和傘の作業台を作った記事を書きました。

assoman.hatenablog.com今日、その作業台で初めてかがりをしてみました。

対象の和傘は、5年ぐらい前に、岐阜市歴史博物館で開催されている和傘教室で自分が作った和傘です。材料の準備や仕上げは本職の方にやってもらっているので見た目は美しいですが、よく見るとはがれかけているとか、糸が切れているとか、間違っているとかいろいろあるので、練習台にはピッタリです。

まずはかがり糸を外します。繋がっているので一カ所切ってほどいていけば良いかな・・・と始めましたが、結局「面倒なだけ」と気づいたので、はさみでバチバチ切って取り除きました。糸くずが残るので、長いブラシの吸い口を付けた掃除機で吸い取ります。

切ってみて気づいたのは、手元紙という部分(和傘を開け閉めするときにつかむ手元ロクロのすぐ上に巻かれた紙)の作りが悪く、竹からはがれ掛かっていることです。このままたたむとおそらくバリバリとはがれてしまいそうなので、その上に糸を渡す「手元かがり」という作業をしないとたたむことも出来なくなっています。

さあ、そこだけでもやりきるしかない!

小骨に開けてある穴に、針を刺し、糸を通していきますが、ここで問題が・・・。針を通すためには小骨の間に指を突っ込んで、引っ張る必要がありますが、小骨を大きく曲げる必要があります。

針を刺したところ

指を突っ込んで引っ張りたいのだが・・・


骨が折れた和傘を直すのはかなり難しく、無理かも知れません。どうしたものか、と思い、ピンセットで引っ張ることにしました。これなら骨はあまり曲がりません。

ピンセットで引っ張る

しかし、自分が和傘教室でかがりをしたときは、ピンセットなど使いませんでした。骨の間を広げて指を突っ込み、引っ張っていました。

針がもっと短かったのかなぁ? それとも、講師の人が「指を突っ込んで引っ張ってください。折れません」と言ってくれたのかなぁ。

指で引っ張るよりは時間が掛かりますが、それほど面倒なこともなく、ピンセットで引っ張りながら作業をしていきました。開始から1時間ちょっとで、手元紙の上のかがり糸は通すことが出来ました。

手元紙のかがりが完成

しかし、回してみたら、違和感が・・・。

よくよく見ると、糸を通していないところがありました。いやー、あまりにも初歩的ミス!(^^;;;)

糸が通っていないところがある!

また、横に通してある糸は、小骨の穴を通すときに小骨に巻き付けるのが普通のようですが、それを忘れてしまったので今ひとつ美しくありません。

まあ、いくつも失敗はありますし、糸の最初と最後をどうするかは今ひとつよく分からず適当な状態です。でも、初めて自力で・自宅で出来たというのはなかなかにうれしいことですね。

かがりをする部分はもっとあるので、そこはこれからやっていきたいと思いますし、一通りやったら切ってしまってまた最初からやってみたいです。慣れてきたら桔梗とかカッコイイかがり糸の通し方にもチャレンジしてみたいです。

なかなかおもしろそうですね。