先々週に見に行った、岐阜市歴史博物館の和傘展ですが、再度行ってきました。本日は、私が和傘関係でいつもお世話になっている方が、傘紙を貼る実演を行う、ということで出かけました。
今日は春の日和を感じるため、妻も一緒に出かけて長良川沿いを歩いたりしてから訪問しました。まあ、春と言うよりはもう初夏の暑さが際立った一日ですが。
まずは和傘展を再度見ます。妻にいろいろ説明していたので、監視係の人が関係者と思われたのか、案内をしてくれました。おまけに「これってどういうことなのですかね?」と質問までされてしまいました。いや、私、単なる和傘ファンなので、そこまではちょっと知りません・・・(^^;。
まあでも、それで、改めて写真撮影をして良い範囲を聞くことができました。書類や紙や過去の写真などは撮影できないけれど、展示されている和傘はショーケースの中の物を含めて、すべて撮影して良いのだとか。
なーんだ。前回遠慮して損した。
ということですが、バシャバシャ写真を撮ったのは、かがりという和傘の内側に絹糸で装飾する部分です。前回の記事に書いた、「46個の間がある和傘にいかにして『五角形』の糸かがりを施すか?」の部分で、
しっかり写真を撮ってきました。
マニアではない方が見ても「なんのこっちゃ」ですみません(^^;
ついでに(展示としては本来こちらがメインですが (^^;;;) 、和傘が一杯展示されているところの写真もアップします。こう並べると、本当にきれいですね。
さてこちらは、骨数80本という、多くても50本ちょっとの世界で驚異的な骨数の和傘です。一本一本が通常の骨の半分の細さですが、竹、なんですよね。今はこの和傘を作れる人はいません。本当は開いて見たいですが、年代物になってしまったので開いたら壊れそうだし、修理する人も再現する人もいなくて開けないですよね・・・。
あと、岐阜市で作られていた和傘は、細身に作られているそうです。細くするには竹を細く、紙も薄く、糊は余分に付けてはダメで、細心の技法が必要です。それができたのが岐阜の和傘のすごいところですね。そんな傘を開くとかなり大きい物になり、これがこの細さか!という点には心底驚かされます。
和傘の傘紙張りの実演は、展示会で一番の見所とあって、常に何人もの人が見ている状態でした。今日張る和傘と同じ柄で、数年前に張って日常使用している和傘も展示されていました。「使用前」「使用後」という感じで比較できるチャンスもなかなかないと思います。そもそも現在、和傘を「普通に雨傘として使う」ということはほとんどないので、実際使ったらどうなのだろう?と言う点を知ってもらうにはちょうど良かったのではないかと思います。
実演される方とその旦那さんといくつか話し、妻にも和傘のことをいろいろ話すことができて充実した一日でした。好きが高じてあれこれ勉強していますが、プロでもなく「ミーハー」な状態は抜け出せません。でも見ているだけで楽しい和傘展、実演もあり、まだ何回か行こうと思います。