でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

曝涼展に行って、バイオリンコンサートを聴きに行きました。

ミュージアムの女」で以前から注目していた岐阜県美術館が、改装のため今年の秋から1年間閉鎖されるため、その前に「曝涼展」が開かれています。今日、見に行ってきました。

「曝涼」は虫干しのことだそうで、所蔵品を取り出して並べる展示会です。最もランダムに出すわけではなく、それなりにまとまった単位で出展されていましたが、いろいろな人の作品が見られたのも確かです。

他に、「燻蒸処理」を展示室で見られたり、修復作業の作業場を展示室に作っていました。燻蒸処理といえば、生産設備を木枠梱包して海外に輸出するとき、梱包後かならず「燻蒸処理」という事を行います。

とはいえ名前しか知らなかったのですが、今回の展示会で分かりました。窒素を充填させて空気中から酸素を追い出すことで、木材の中に潜んでいる虫などを殺す処理のようです。

高温にしたり、薬剤など使われると設備が悪くなってしまうけれど、そうならないみたいだし、何をしているのだろう? と思っていましたが、窒素処理なのですね。

作業場では、自分が見に行ったちょうどその頃に、学芸員の人が一人入ってきて作業を始めました。何をするのかとじっと見ていると、声をかけて下さり、「作業はしないけれど、写真撮影などで現状調査をする」とのことでした。

以前倉庫にしまったときの調査と、いま取り出して虫干しする際の状況を比較して、問題があれば修復を行う、と言うことのようです。

岐阜県博物館には、館長の日比野克彦さんの作品が多数収納されていて、今日もそれが作業場所に置いてありました。日比野さんといえば、段ボールで作った作品がいくつもありますが、作品を収納する段ボールの箱も作品として作ってあったりするので、どこまでが作品かよく分からない。中には CANON社の何かが入っていた箱もあったりするのですが、そこに手作りのラベルが貼ってあったりして「これも作品として保存作業をしています」とのことでした。

最後はミュージアムショップ「ナンヤローネ」に寄り「ミュージアムの女あめ」を買ってきました (^^)

夕方からは、近くにできた「カーザップラウジ(Car'Applausi)」へバイオリンコンサートを聴きに行ってきました。自宅兼コンサートホールとして作られた建物は、中に1、2階吹き抜けのコンサートホールがあります。

大きなものではなく、今日は41席しかありませんでした。自分は初めてなので、一番後ろの一番端っこの席に座りましたが、それでも演奏者の表情や手の動きもくっきりと分かるせまさというか「近さ」で、音も動きも直接感じられるほどです。演奏者や司会者が話すにしても、マイクなど全く要りません。

クラッシックのコンサートなど久しぶりですし、ソロやデュオの形式は初めてです。それでも迫力ある演奏にはずいぶん引き込まれました。知らない曲の方が多かったですが、強弱高低の音の流れを楽しめました。

いやー、なかなか良かった。時々来たくなります。クラッシック以外もあったら面白いですね。内外の伝統楽器などどうでしょうか?

ということで、ゴールデンウイーク前半は、芸術を楽しむ一日で終わりました。たまにはこういう日もなければね。