でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

やはり、そこよりもっと難しい課題がある

先日、会社の同僚に「面白いよ」と言われて、こちらのコラムを読んだ。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150407/412940/

「『iPhone』がもうかる本当の理由」というタイトルで、アップル社が高収益を上げる理由を書いていた。簡単に言えば、同じ形の製品を作れるよう頑張ることで、お金を使う(設備投資をする)事を減らし、作れば作るだけ儲かるようにしている、という話しだ。

確かに読むと面白いし、ヒントもいっぱいあるので「ふむふむ」と頷きながら読んでいたのだが、何度も読むうちに、何か、ここに書かれているよりもっと考えるべき「なぜそれが出来るのか?」があることに気付いた。

このコラムに書かれているのは「B:設計変更の少ない製品を出し固定費を減らす⇒C:収益が上がる」というものだ。確かにそれをすれば、使うお金が少ないだけ、収益が上がる。

ただ、アップル社が「B」が出来る条件があるように思う。それが「A:iPhoneという長期にわたって魅力を与え続ける製品を開発する」である。記事には、長らくiPhoneの液晶が3.5インチだったので、固定費投入が少なくて済んだ、と言う主旨の事が書いてある。

さあ、そんな、長らく同じ形で消費者に魅力を感じさせ続けるような商品は、どうやって開発したらよいのだろう? そもそもそれが出来なければ、「BならばC」をしたくても出来ないのではないだろうか?

「AならばB、BならばC」という三段論法の「BならばC」については詳しく書かれているが、「AならばB」の前提となる「A:iPhoneという長期にわたって魅力を与え続ける製品を開発する」という条件をどう達成すればよいのか、はこの記事には全く書いてない。

なんだかなー。

コンサルタントをする人達というのは、自分の話の少し外側に当然あってしかるべき、こういった「Aをいかに達成するか」みたいなことについては、どう考えているのだろうか?

  ・あえて隠している?
  ・それは「皆さんが考えて下さい」という立場をとる?
  ・天然キャラ的にそこに気付かない素養がある?

まあ、受け取る方は、「BならばC」だから、Bが達成できるように、それが達成できる条件である「A」を目指すことなのだな、と噛み砕いて考えるべきなのだろう。何事も、教えてもらうことですべてが解決するわけではない、というのは当たり前と言えば当たり前である。