でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

西か東か

毎日岐阜から名古屋に通勤するのはJR東海道線を使っている。南北に走るので、朝は日が当たらない西側の窓に座ることがほとんどである。

今日は早く帰ったので、まだ明るい時間に列車に乗った。座れるので席を探していたのだが、「いつも西側を眺めるから、東側を眺めるか」と東の席に座った。

そのまま東の外を眺めながら乗っていたのだが、ふと西の空を見ると、綺麗な夕焼けが見える。養老の山の向こうに沈む太陽が、空をオレンジに染め、日が当たる側と当たらない側が混ざり合いながら、雲が明瞭なコントラストを作っている。

とはいえ、人がいっぱい乗っているから、その隙間からちらりとしか見えない。「あー、西の方が美しそうだ!」と思っても席を変えるわけにも行かない。

一度西の空を見てしまうと、東の空は今ひとつ物足りなくなってしまった。西側をあまり見ていると隣の人や立っている人を見つめているようにもなりかねないため、西をチラ見しながら東の窓を見ていました。

そう言えば、先日早く帰る時、西に座ったから思いがけず美しい夕焼けが見えた事を思い出した。乗る前には思い出さない物だ。

もっとも、さらに日が沈み、紫色の深い闇が空を覆い、街明かりが目立ちだしたわずかな瞬間は、東の空も見応えがありました。

西と東、どちらも見応えがあるものだと分かってよかったかもしれない。