でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

日本に生まれてこなければ良かった

最近、「日本に生まれてきて良かった」「日本に生まれた幸運を感謝すべき」という記事やコラムが目に入った。

重なったのはたまたまだが、あまのじゃく気味な私は逆だったら、と反応してしまう。「日本に生まれてこなければ良かった」というのもあるのじゃない? という発想だ。

ただ、そう考えてすぐ頭に浮かんだのは、いじめで自殺した子供達や、親に無視されて亡くなった子供達のことである。

過去、自分は「日本に生まれて良かった」と考えたことが何度もある。今もそう思っているし、今後もそうだろうと思う。でも今、「日本に生まれてこなければ良かった」という人は、いないとは思えない。

もちろん他国でもいじめ自殺もあるし、医療が行き届かず「日本だったら死ななくてすんだのに」というケースもあるだろう。でも、日本で思うほど、他の国が悲惨なわけではない。アフリカから流れてくる悲しいニュースには心を打たれるが、アフリカ各国も大幅に発展している現実がある。世界は実にさまざまだ、という情報があふれかえっているし、実際にそうなのだろう。

だからよけい「日本に生まれてこなければ良かった」と感じる人がいるのではないかと、思ってしまう。

技術的な所では出来るだけ「逆だったらどう?」と考えることを常としているが、思わぬところでその「逆の考え」をした結果、重いイメージに捕らわれて、心に何か刺さった様に感じる。

おそらく、刺さったものはもう一生抜けないのだろう。こういう時もあるのだ。