先日、横浜に出張したときのこと。
E席に座ったので、シールドを揚げて外を見ていたら、静岡を過ぎて富士山が見えてきました。裾野にはいくらか雲がありましたが、青空の下少し雪がついた山頂がよく見えました。
すると、D席に座っていた紳士が「新幹線から富士山を撮るのは、なかなか難しいですよね。」と話しかけてきた。
名古屋で乗った時にはすでに座っていた人だったので、関西の人らしい。関西なまりも感じられた。しばらくその人と富士山談義になる。
「撮ると電柱や電線がどうしても入ってしまって」
「あ、そうですね。富士川過ぎた直後はそういうのは無かったようですけれど」
「撮ったときは上手く行ったと思うけれど、見ると今ひとつだったり。」
「こだまに乗って、富士川駅で撮る、と言う手もありますよ」
他のE席はほとんどシールドを下げていて、せっかくの富士山なのにだれも見ていない。そんな中「E席なら富士山を見ねば!」と心の片隅で思っていて、天気が良かったので期待していたのは確かだ。
富士山には、見るといつもと違う行動を促す不思議な力があるようです。