でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

ほんのちょっとの得した気分

今日、都合で急遽仕事となり、午前中から勤務先に詰めていました。

夕方になってなんとか帰れることになり、コーヒーを何度も飲んだカップを洗いに給湯室に行きました。西向きの窓があり、ふと見ると遠くの山並みのうしろに、夕日が沈みかけています。

「おー、すげー。夕日が沈むとこ見れるなんて何年ぶりやね!」と思い、手を止めて見つめます。夕日はもう半分以上沈んでいて、みるみる細くなっていきます。裸眼で見てもまぶしくなく、鈴鹿山脈の鎌ヶ岳の南、入道ヶ岳の当たりかと思いますが、稜線を溢れる光でぼやかしながら沈んでいきます。

わずか30秒ぐらいで沈みきってしまってから、空に雲一つ無いことに気づきました。稜線が青黒く浮き上がり、ミカン色の空が広がります。

それから2〜3分後に外に出たときは、西の空はさっきより明るく見えました。空気や湿度の加減なのか、ガラス越しでないから明るく見えるのか。

そこから10分歩いて駅に着く頃には、ピンク色が増えて、沈んだ直後からだいぶ変わっていました。

本当はもっとじっくりと見られると良いのですが、風も強く寒くて仕方がありません。それでも、トラブルにバタバタと翻弄された一日の最後に、ほんのちょっと得した気分になれました。