岐阜市駅前に立った2つめの高層ビル「スカイウイング37」は、元は「問屋町」といわれて、岐阜市の繊維産業が戦後発達するにともない出来上がった街の一角に建っている。
戦後のゴミゴミした問屋街というのは、建物が密集していて隙間もなく、表は体裁を整えているが裏はまあ放ったらかしだったりした。新しい高層ビルはその一角を再開発して建ったのだが、再開発されなかった方は、その境目で街を輪切りにしたような形で残っている。
その「断面」がスカイウイング37北に見られるのだが、小さいビルが建ち並びながら、その背面の雰囲気が見事に統一されている。
もちろん意図して統一したわけではなかろう。地籍やらの関係でビルの背面は並んでくるが、客が見るところではないから体裁は無視である。必要最低限の機能以外は不要で飾りものは全くなく作ったビル群が、なぜかほとんど同じ壁面をしている。
全く同じ業者が作った? 作られた期間が数年以内? いろいろ考えてみるが、これほど似ているのは不思議だ。
ということで、しばらく前に見つけて写真に撮ってみた。道を挟んで最新高層ビルと見事な対比をなしているので、それも意図して撮ろうとしたが、どうもうまくいかない。まあコンパクトカメラに三脚もなく、行き当たりばったりに撮っても良い写真が撮れるはずもない。
そこを今日夜たまたま通ったら、写真を撮っている人がいた。
一眼レフカメラと三脚を用意し、撮影しようとしている。三脚を使いながらも、出来るだけ低くしてローアングルで撮ろうとしている。何かそこに彼なりに良いものを見つけたか、いろいろ試しながら撮っているのかもしれない。熱心さはありありと出ていた。
あー、やっぱりみんな目の付け所は一緒なのだ、と思うと共に、「私にはそこまでして写真は撮れない。少なくとも写真だけで感心させられるようなものは無理だ。」と思った。
私に撮れるのは、先日の鳥取砂丘のような写真に、コメントを付けて掲載する「ひねった」場合のみである。 http://d.hatena.ne.jp/assoman/20130926/1380203546
スカイウイング北の写真もそのうちネットで公開されるでしょう。鳥取砂丘などは美しい写真が世間にはごまんとあるはずだ。私がそんな大勢が感心するような写真が撮れると思わないし、そのための努力もごめんだ。
もし私の文章を見て興味を持った方は、都度検索して欲しい。すばらしい写真は、きっと誰かが撮影してくれています。私は私の日記を書こうと思います。