「淡墨桜」とは、岐阜県根尾村にある桜の古木である。花が散るときに、花びらの一部に少し墨が入ったように黒くなるので、その名がついた、と聞いたことがある。
自分は実際に花を見に行ったことはなく、たまたま通りかかった夏場に寄ったことがあるだけだ。ところがそこから分植した木が、岐阜市加納の加納天満宮境内にある。
あるのは知っていたが、花を見た覚えはなかった。今日たまたま、加納天満宮に散歩に行ったら、花がいっぱい付いている。「あれー、すごい満開の木がある。梅? でも大きいから早咲きの桜かな?」と思ったのが実は淡墨桜であった。
東京は早くも桜が満開らしいが、岐阜の桜はやっとこさ開花したばかりで、まだ「ちらほら」レベルでもないのだが、その中で満開で咲いている。見ると花は白っぽく小さいので、ソメイヨシノとは全然違うのだが、先に咲く種類とは全然知らなかった。
いずれにしろ見事な満開で、大いに楽しませてもらった。
それにしても、淡墨桜が早く咲く種だとか、天満宮の木がとても美しいとか、身近にありならが、知らなかったなぁ。加納は奥が深い。