でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

森を見るのは小雨の時に限る

今朝の岐阜は、雷のなる雨模様でした。それほどは続きませんでしたが、7時頃には土砂降りで、列車待ちの中雷鳴を聞いていました。

名古屋に着いたらそれほどではなかったのですが、小雨は降っています。駅から歩き出すとすぐにある公園の街路樹が、紅葉で色づいていました。

それが実に鮮やかに見えます。赤に染まる木と黄色に染まる木が混ざり合い、その中にまだ色づいていない緑が混ざります。それだけなら普通にある紅葉ですが、今日は曇り空の下、雨水に濡れていました。

曇りだと空の光は一方通行ではなく、あちこち飛び交いながら葉の裏にもよく届きます。上からの光で影になることもなく、下を歩く人たちにその色合いを届けてくれます。

さらに雨水に濡れて、それが赤や黄色を吸収してきらめいているのかもしれません。僅かな光の違いも全体に埋もれることなく、葉の重なりや色の変わり目をくっきりと見せてくれました。

晴れた日だとこうはいきません。光と影のコントラストが強すぎ、色合いがつぶれます。細かい違いは全体の強弱の中で埋もれ、おぼろげな光を見たくても目がくらまされてしまいます。

街路樹は100mほどあり、先の先まで変わらぬ美しさを眺めることが出来ました。森を見るのは小雨の時に限る。今年最も美しい紅葉を見たようです。