でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

こんなのでアンケートになるの?

先日勤務先に届いたメール

セミコンダクタ/IC 産業におきまして長年にわたるご経験および専門知識持たれる皆様に、このたびの新しい調査にご参加いただきたくお願い申し上げます。」

業界アンケートのメールらしいのだけれど、収集元がアメリカの企業らしく、全然心当たりがない。メール本文は日本語だし、丁寧だが、発信元を調べるとアメリカの企業のサイトが出るだけで、日本法人もないようだ。

日本で有名な業界サイトからのアンケートは何回か受けている。そちらはまあ名前は聞いたこともあるし日頃お世話になっていたこともあるから回答している。お礼で図書券をもらったり、アマゾンギフト券を貰ったりしている。
http://d.hatena.ne.jp/assoman/20110306/1299413611
http://d.hatena.ne.jp/assoman/20120904/1346766926

ところが今回は全然心当たりがない。またどのような由縁でメールアドレスを手に入れたのかの報告もない。今時こんなメールにまともに答える人がいるのだろうか?

というわけでスルーしたのだが、もう一度催促が来た。もちろんスルーだが、これで果たしてまともな調査が出来るのかどうか、考えてみた。

まず、調査を依頼する相手が正しく調査目的に合っているか、は重要なことだろう。そのうえで依頼した人がそれなりの割合で答えてくれなければ、アンケートの信頼性は落ちる。

そのためには、例えば私が何で・どういう由縁で選ばれたのか、を教えて貰わないと答えようがない。実は最近セミコンダクタ業界とは疎遠なのだ。そんな私に送られてきても「逆援助サークルのご案内」とか「一夜にしてお金持ちになれるサークルのご案内です!」といったスパムメールと区別が付かない。

逆に考えてみよう。アンケート企業にとってはスパム扱いされたとしても、その中の1%が答えてくれればよい、と考えていたとする。しかし、そのためには精度が良いアドレスを大量に持たなければならない。例えば1000通の有効アンケートを得ようとしたら、10万通の、しっかりした業界関係者のメールアドレスを持っていなければならない。そんなに大量の、目的に沿ったメールアドレスを集めることが出来るのか?。ぺーぺーの新人やリタイヤした人やたまたま紛れ込んだ無関係人などがいてはだめなのだ。

量が増えれば増えるほど、雑音が増える。たとえ100万人のリストがあって、1%の1万人が答えたとしても、精度は低い。やっぱり、めくらめっぽう送りつけるスパムメールリストと違いがなくなってしまう。

もしかしたら相手先はアメリカでは有名なのかもしれないが、今回は完全に日本顧客を相手にした日本語メールだ。知名度のなさは決定的なマイナス要因だと思うのだけれど。

ということで、いくら考えても「何でこんなメールが成り立つのか?」が分からないものでした。

もちろん答える気はない。いくら「20USドルを進呈いたします」と言われたとしてもである。

(もし「20USドル」に興味があるかたが見えましたら、転送しますけれど)