でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

なぜノックをしない?

今朝、通勤電車に乗っていて、あと5分ほどで降りる時になり、急にお腹がグルグルうなりだした。

下痢と言うほどではないが、出さないと大変なことになる。お尻に力を入れたりしてこらえながら、下車駅で降りてから、慌てて駅のトイレに駆け込んだ。

幸いなことに、トイレは空いていたのですぐさましゃがんで事なきを得たのだが、終わって出てみると、私が出るのを待っている人がいるのに気付いた。

通勤時間の駅のトイレは、こんな緊急事態に陥った人が使う所だ。毎朝規則正しく家で出せる人は使いはしない。ということは彼も緊急事態だったと思うのだが、扉をノックはしなかった。

なぜノックをしないのだろう?

数年前にも同じような事態に陥ったことがある。その時は駅のトイレは使用中で、しかも1人、空くのを待っている人がいた。私は「うわー。やべー。でも仕方ない」と思ったのだが、念のために待っている人に「ノックしましたか?」と聞いてみた。

彼の答えは「いえ、してません」だった。もちろん即ノックしたのは言うまでもない。

誰かがトイレに入っている。でも私も入りたい。それをどうやって知らせるか、自分の主張をどうやって相手に伝えるか?。私は大変なのだ。もし早く出られるのなら出て欲しい。たばこを吸ったりスマホを見ているのならそれは後にして欲しい。あなたも大変だったかもしれないが、今は解決できたはずだ。今は私が大変なのだ。それを理解して欲しい。

扉をノックする以外に、意思を伝える方法はないはずなのに、なぜそれをしないのか?

「遠慮」「控えめ」という日本人の美徳があるが、「お互い様」「おかげさま」という美徳もあるはずだ。「遠慮」側の意識ばかり強くなって、異常に他人に遠慮しすぎていないか、そんな心配をしてしまった。