「どんどん目が良くなるマジカルアイ」という本がある。眺めているだけで目が良くなる、という謳い文句で売られている。原理は何かというと、「立体視」をすることが視力回復に役立つ、ということらしい。さまざまな立体視の絵が掲載されている。
5〜6年前に初めて買った。見ていて結構楽しいのだが、あまり視力回復に役立つとは思えなかったので、しばらく立つとやめてしまった。それからは、ときどき始めては、やめての繰り返しだった。古本屋で何巻かそろえたり、眺め方をいろいろ試したりしてみたが、効果を感じたことはなかった。
それをこの春ぐらいからまた始めたのは、今年の免許証更新が「やばいかも」と思ったからだ。
通勤列車に乗る前と、降りる直前にし、たくさんの図をちょっとずつ、ボーッと眺めることにした。すると、この1〜2ヶ月ほど微妙に視力が良くなった気がする。今までやってきて「効果があるかな?」と思ったのはこれが初めてだった。
免許証更新の時はまだ実感がなかったが、先日の検診では右と左で(眼鏡で)0.8/0.8だった。記録を見ると昨年は0.6/0.3、一昨年は0.4/0.3だったのでそれと比べるとだいぶ良い。
おお、ついいに努力が酬われたか。というより、ボーッと努力せず見るのが良かったかも。
ところが先日、母がもらってきた白内障のパンフレットを見ていたら「症状により一時的に近くが見えやすくなることがあります」と書いてある。
私はもしかして白内障? いやいやいやいや、それを心配するのはまだ20年は早い。ここはマジカルアイのおかげだと思って、もうしばらく続けることにしよう。