家から駅まで、毎朝ほぼ同じ時間に通る。加納は昔からの住宅地でお年寄りが多かったり、犬の散歩も多かったりして、ちらほらと人通りはある。
少し前からJR通勤になり、歩く道が変わったのだが、その通り沿いに毎朝ほうきで道路を清掃しているおばあさんがいる。
いつ頃からか、その人と毎朝挨拶するようになった。
向こうがこちらを知っているとは思えないし、こちらも相手を知らない。もっとも家がどこかは知っているので、表札を見れば姓は分かるだろうが、そこまでしていない。
たぶんあちらはいろいろな人と挨拶をしているのだろうし、私はそんな中の1人だろう。もしかしたら地元の行事で見たことがある顔だから、ということで挨拶をしてくれたのかもしれないし、毎朝見る顔だからかもしれない。
いずれにしろ、向こうが挨拶してくれたから、私も挨拶を始めたのに違いない。いくら「毎朝見る顔だ」とは言っても、こちらから挨拶する習慣は自分にはない。
でも、そういう習慣があると、ちょっと楽しいかな?。「ない」と言ってしまったが「なかった」になるとどうなるかな?
そう考えてみると、ちょっとくすぐったいような気もする。