でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

八百津町の棚田で稲刈り

今年5月8日に、八百津町の棚田オーナーとして田植えをしてきましたが http://d.hatena.ne.jp/assoman/20110508/1304856782 昨日、稲刈りをしてきました。

田んぼに着くと、稲はお米がたわわに実って垂れています。このあたりでは、濃尾平野ほどは黄色くなるまで放置せずに、まだ少し葉が青いうちに収穫するようです。


その田んぼの真ん中に、ちょっと稲が倒れたところがあります。「何で?」と思ったら、イノシシが通った後だそうです (^^;。私の所は通っただけですが、イノシシが暴れたりしたところはもっと広範囲に倒れていて、そうなると売り物にはならないのだとか。

イノシシはお米を食べるわけではないので、何で田んぼで走り回ったりするのかは分かりません。それにしても収穫間際の稲を倒されては、農家の人に採ってはたまらないでしょう。野生動物と人間との関わりは、なかなか複雑です。

さて、簡単な手順を教えてもらって、さっそく刈り始めます。

刈った稲は数束ずつまとめて脇に置く。

これを後から縛るのですが、縛るのにもワラ(乾燥した昨年の物)を使います。それが、やるのを見ていただけではなかなか覚えられません。農家の人に何回も手順を教えてもらって縛ります。

慣れてしまえば、素早くできるようになるし、縛りながら端を揃えたり、稲を整えたり出来ます。生活から生まれた作業方法はなかなか合理的です。縛るのも昨年のワラ、ということでムダがありません。

とはいうものの、私達のグループは全部は人手では刈りませんでした。刈ったのは小型機械が入るように、田んぼの縁1mぐらいをぐるりとです。

後は機械でダダダッと刈る。人出の稲刈りは慣れてきても重労働ですし、この日は暑くで汗だくでしたので、機械での稲刈りが始まって、正直ほっとしました。この機械がまた調子が悪く、途中で止まったりすると「それ!午前中に刈らないといけないからみんなで刈れ!」って事で総出です。

縛った稲は、田んぼにほぞを作り、そこにかけます。

ほぞも作り方がいい加減だと、稲をかけた時に倒れそうになります。そこは地元の人が後から指導してくれました。素人ばかりではやはりなかなか上手くいかない。

その後は農家の人の家に行き、皆でバーベキューです。肉は自分たちで持ち込みですが、野菜は新鮮な物を用意してもらえました。見事なナスを焼きナスにしたり、ピーマンを焼いて食べたり、特別な調理をしなくとも、実においしかったです。

稲刈りをしていると、田んぼに潜んでいた虫や小動物が大量に出てきます。秋なのでバッタが大量に飛び出したり、カエルは夏場からずっといたり、

見事な女郎蜘蛛や

なぜか沢ガニがいたり

せっかくのんびり田んぼの中で休んでいる虫たちを追い出してしまって申し訳ないが、収穫だから仕方がない。逆にこれだけの小動物の中での収穫作業、なかなかよい体験です。

脱穀はまた農家の人に頼み、受け取りに八百津町を訪れます。天日で干したおいしいお米が今から本当に楽しみです。