岐阜の長良川では毎年、7月最終土曜日に中日新聞主催の岐阜中日花火大会が、その翌週の八月第一週には岐阜新聞主催の全国花火大会が開かれる。
ところが、今年はどちらも中止となってしまった。震災後の自粛ムードの中で、4月ぐらいにどちらも中止と決めてしまった。
今となってみれば、何の意味もなく、笑いぐさである。
毎年、一地方都市に過ぎない岐阜市で三万発規模の大型花火大会を開いてくれていた。岐阜市民としてはありがたいとしか言いようがないが、どちらも経済的には大変だったのだろう。
未曾有の天災であり、自粛ムードがあったのは確かだ。その流れに沿うように、自主的な意志表示無しに決めた中止に対してどうこう言うつもりもないが、もう少し気概が、甲斐性が、意志の表明が、先を見通す力が欲しかった。
まあ、無理なのかな。そんな物を求めるのは。