でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

セピア色の写真

母は旅行が好きだ。年に何回も出かける。先日も壱岐対馬に出かける予定だということを書いた http://d.hatena.ne.jp/assoman/20100901/1283346242 。昨年購入したパナソニックのFX40というデジカメを持っていき、http://d.hatena.ne.jp/assoman/20090621/1245583867 写真をいっぱい撮ってくる。

写真の整理は私が行う。デジカメ上で見ながら、必要ない写真を消したり、ズーミングしたりする。壱岐対馬の他にもう一回旅行に出かけていて、今日、「見てちょうだい」と言われて再生して驚いた。セピア色なのである。

「なんでこんなんになってまったの?」と言っても「たぶんわけわからんと触っとるうちになってまったんやと思う」とのこと。それにしても、大半の写真がセピア色なのは異常で残念この上ない。

調べてみると、撮影する状態での液晶画面がすでにセピア色だ。さらに調べると、インテリジェントオートモードでもメニューの中に「カラーモード」がある事が分かった。カラーと「白黒」「セピア」が選択できるのである。

「カメラの時の液晶がすでにセピアになっとるけど、気づかなんだ?」「そういえば、なんか見にくいなぁ〜とは思っとったけど」。おそらく、母は「カメラに『セピア』モードがある」などという事は思いつきもしなかったのだろう。液晶が見にくいのは自分のせいだと考えたようだし、たとえ色に気づいても「カメラが壊れた」としか思わなかっただろう

撮影時にセピアで記録してしまっていたら、どう頑張っても色は復活しない。念のためにPCで確認したが、普通のJPEGで記録されているだけなので、原色情報は失われている。どうしようもなかった。

まあ、パナソニックを悪者に仕立て上げても仕方がない。液晶画面は確かにセピア色になるし、画面上に「セピア」という文字も出る。これで分からなければ使っている方が悪いのだろう。

でも、なんか納得がいかない。元々ボタンが小さくて別のボタンを押しがちだった(アメリカ旅行ではDISPLAYボタンを押してしまい格子線が出てしまったが、誰もそれを直せなかった http://d.hatena.ne.jp/assoman/20100417/1271505012 )。パワーオフにしても元の状態に戻らない(これは戻す方がよいか戻さない方が良いかは意見が分かれるだろうが)。

最も納得がいかないのは、インテリジェントオートという「バカチョンモード」を使う人がセピア撮影をするのだろうか?、というところだ。セピア撮影はシーンモードぐらいでしか働かないようにして欲しい。もしくはもっと高機能なカメラにだけ搭載するとか、再生側でのみセピア表示可能にする、なども出来るだろう。

それか、どうせ高機能にするのだから、ユーザー側で機能を「無効」にする事を可能にして欲しい。そうすれば、母の使用方法に合わせて、解像度変更機能も、連写機能も、動画も、ガイドライン表示機能も、各種補正機能もごっそりと使えなくして、本当のバカチョンカメラにしてしまうのだが。

何でもかんでも高機能化を計る、という方針一辺倒も考え直してもらいたい。海外ではそれで「高性能だが無駄な機能が多く高価」と思われている事も、そのすきを突いてそこそこ機能で安い製品が躍進している事も知っているはずだ。

とはいうものの、母より少し若い世代の方々はこれくらいのカメラは使いこなしているから、日本ではこの傾向は続くだろうなぁ。