でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

不思議なゴミサイト

仕事がら、インターネットで情報を調べることがよくある。全く新しい言葉を調べる時は、まずインターネットで検索して、その結果を基に次のアクションを起こしたりすることが多い。

先日「マクベス濃度計」という言葉を調べた。マクベス濃度計は、「色の彩度」を測ったりする計測器だ。紙の印刷がどれくらい「まっくろけか?」を測ったりするものだが、最初は自分もよく知らなかったので、Googleで検索してみた。

そうしたら、トップにこそ計測器メーカーが現れたが、2番目・3番目の検索結果がどうも不思議だ。用語解説のページらしく、タイトルが「マクベス濃度計」となっている。文章もそれなりにあり一見疑わしいところはない。しかし、そのページの親ページに行くと、「気になるサイト達」となっていて「ツメダニ」だの「反物質」だの「セレブと貧乏太郎」だのと言ったキーワードが並んでいて、技術とは全く関係なさそうだ。

もう一方のページも似たような形式だが、こちらは内容に一点不自然なことがある。マクベス濃度計のページには違いないが「・・・ 酸素濃度計や糖度計などなど、いろいろな濃度測定器がでていますね」と書かれている。酸素濃度計や糖度計などは確かに「濃度計」には違いないが、技術分野が全く違う。これらをマクベス濃度計と一緒に調べる人などいないだろう。

「ボット(ネット上で自動でデータを収集するツール)で作られたページかな?」とも思った。しかし、そういうページは日本語に不自然な所があったり、話題の持って行き方が変だったりですぐ分かるものだ。今回見つけたページは、一見、おかしな所は全くない(先にあげた一点をのぞけば)。学生さんならそのままレポートのネタとして使ってしまうかもしれない。

でも、やっぱり何か変なのだ。

自分の専門分野ではないので分からないが、見る人が見ればすぐに分かるのかもしれない。おそらく自動収集データのページだろう。内容もほんのさわりで余り役には立たない。

Googleの検索結果上位にこんな情報が堂々と出てくるようになってしまったということは、インターネットの信頼性がどんどん落ちてきているのだろう。ネット上には役にも立たないサイトがごまんとあるが(たとえばこのブログとか)、最新の検索エンジンでさえそういったゴミサイトを取り除けなくなってきているのだろうか。

Googleが生まれて10年強、そろそろ全く新しい技術が必要になってきたのかもしれない。

(一応、その不思議なサイトは表示させてもセキュリティ的な警告は出ませんでしたが、もし興味を持ってアクセスに行くとしても自己責任でお願いします)