私の行く工場はシンセン郊外にある。工場地帯ではないので周りは住宅でいっぱいだ。もちろん商店街もある。そんな中に一本大通りが走っている。
昨年の出張時、そこの歩道の拡張工事をやっていた。車線２本ほどある広大な歩道だ。その時は完成には至らなかったと思うが、今回の出張時に見たら、歩道としては完成したらしい。
ところが、既にそこは市場と化していた。車から眺めただけだが、路上にシートを敷いて物を並べている人。台を持ち込んで売っている人などがずらりと並んでいる。
屋台の食べ物屋もあれば、机やイスまで並べてレストランになっているところもある。しかもその周りに別の食べ物屋の屋台がいくつも並んでいて、さながらフードコートのようだ。
客も多く、その喧噪が車から眺めているだけで伝わってくる。中国って本当に活力あるなぁ、と思う一瞬である。
ところが、ある一角から急に路上の店がなくなる。そのあたりは「芸術の街」として売り出している所なので、屋台は御法度なのだろう。当局の指導というやつかも。
活気ある屋台を眺めながら歩くのはなかなか楽しい物だが、停まっているホテルは特区内なので、近場にはそういうところはない。せいぜい、最大の繁華街「東門（ドンメン）」に行って楽しむぐらいだ。もちろんそこはそこで楽しいのだが、人が多すぎるのだよね・・・。
