先日の日曜日、地域の防災訓練があった。実は今まで参加したことがなかったのだが、今年は参加することにした。
過去は、町内会長さんか、役員の人が参加していたぐらいだった。そういった会長さんを長らく務めるような名士があちこちにいて、その方達に全て任せていたのだが、そういう方々もいなくなり、会長は当番制になった。
そうなるとそのうち自分の所にも回ってくるわけで、その時誰も参加してくれないとやっぱりイヤだ、ということで、実は最近の方が訓練参加率がよかったりする。
訓練は朝集合して小学校に避難するところから始まる。本当に地震が発生した場合にも集まってから避難するのかどうか、が大変怪しいが、まあ、例年通りの対応をする。近所の人と顔合わせをすることのほうに意義があるのかも知れない。
小学校では全員集まって訓練の様子を見るのだが、あまりに暑く昨日の別の学区訓練では倒れた人がいた、ということで、運動場の縁の日陰に避難したまま訓練に参加することになった。
プログラムとしては、消火器訓練や、万が一の蘇生術などがあった。手動による人工呼吸や心臓マッサージの他に、AEDを使用した蘇生術の紹介もある。
その後、「バケツリレー」の訓練があった。各町内から数人ずつ出て、100人ほどでバケツリレーをする、というものだ。私も参加したが、さすがに今時バケツリレーはないだろう。バケツリレーが成り立つためには、
・水場
・それなりの人数
・大量のバケツ
が無ければならない。いざというとき火災現場にその3つがそろうかどうかを考えると、非現実的である。
こんな事をするぐらいなら、各町内の消火器数を増やし、使い方訓練を積み重ねる方がよっぽど役に立つ。
その後は消防団による放水デモンストレーションや、どのう積みデモンストレーションがあった。この地域では水害はあり得るので興味を持って見ていた。
まあ、従来からやっていることをひたすら踏襲しているという雰囲気の防災訓練だった。しかし、新しくAEDの紹介を入れているのだから、バケツリレーを廃止して新しい訓練を入れて欲しいものだ。
阪神大震災から、防災対策は火災防止一辺倒より、家屋倒壊・家具倒壊防止に主軸が移っているはずだ。起震車を用意して、壁に固定してある家具と固定していない家具で倒れ具合がどんなに違うかを見せてもらったりすれば、お年寄りの多いこの地区の人たちにとっても非常に役立つと思うのだが。
最後に参加御礼として、ペットボトルのお茶を一本もらって帰った。お茶がもらえるのなら、来年も参加しようかな〜 (笑)