通勤で歩く途中に公園がある。ガード脇に細長く伸びているだけだが、桜の木が結構生い茂っていて、春先には見事な花を見せてくれる。
今はちょうど紅葉と落葉の季節だ。ここ数日がもっとも落葉が多い頃だろうか？。木から落ちた葉は、まだ清掃車に集められたりせず、風に吹かれて溜まっている。
そんな枯れ葉のたまり場が、公園の人口水路に沿って長くつづいていたので、踏みながら歩いてみた。サクサクと音を立てたり、ちょっと蹴っては枯れ葉を舞い上がらせたりしながら歩く。特に一足ごとに何かが起きるわけでもない。どんなに踏んでも同じようにサクサクサラサラするだけだ。でも終わるととたんに物足りなくなる。
歩きながら、岐阜の金華山東に連なる山道を思い出した。１２月初めぐらいには麓から山頂まで分厚い落ち葉で敷き詰められる。公園の落ち葉よりももっと「ガサガサ」するような落ち葉だが、やはりどんなに踏んでも飽きない。
季節の変化が形になって現れ、踏んだり聞いたり見ることによって感じることができる。またそれを感じられる人間を育てる日本の自然はなかなかよいものだと思う。
今晩から急に冷え込むようだ。体長など崩さないようみなさんご自愛下さい。
